世界防災フォーラム/防災ダボス会議@仙台2019
世界防災フォーラムは、東日本大震災を経験した東北の地で、災害で悲しむ人々をこれ以上出したくないという願いを込めて始まりました。
2015年、仙台の地にて開催された第3回国連防災世界会議にて、世界の防災に関わる取り組みの指針である仙台防災枠組が策定されるとともに、世界の防災関係者が今後の防災について議論しました。
仙台防災枠組では、防災投資の重要性やより良い復興などの日本の推進する考え方も多く取り入れられ、今後、仙台防災枠組の実施を推進することは、防災分野で世界をリードしてきた日本にとっての責務とも言えます。
また、2011年3月11日に発生した東日本大震災の被災から復興への過程における日本・東北の活動には世界から強い関心が寄せられています。
また、これまで、防災に関する国際会議は、国連が中心のものから、学術的な会議など世界各地で多様なイベントが実施されているものの、災害による被害を減らす具体的な解決策に着目し、情報を共有しつつ、議論を行うことのできる国際的な場はありませんでした。
そこで、世界防災フォーラムは、国内外の災害リスク削減を可能とする解決策をさまざまな立場から提案し、互いに学びあい、新たな価値を創造しながら、仙台防災枠組を推進することを目的としています。
第1回世界防災フォーラム(2017)では、東北大学や仙台市が中心となり、多様な関係者(国連、国際機関、政府、民間企業、メディア、NGO・市民団体、大学・研究所)が一同に介し、災害を減らす具体的な解決策を持ち寄り、情報を共有・議論し、また新たな連携などを生み出すフィールドづくりを進めて参りました。
そして、今年で第2回目を迎える世界防災フォーラム(2019年11月9日~12日)では、仙台防災枠組2015-2030におけるグローバルターゲットE(2020年までに国家・地方の防災戦略を有する国家数を大幅に増やす)の達成のために、よりよい復興とは何か、心の復興とは何か、また、近年深刻化する気候変動による災害にどのように対処していけばよいか、さらに、AIやIoT技術などの先進技術の防災への応用・試み等、魅力的なコンテンツを発信することを目指しています。
さらに、約50のセッションからなる国際会議とともに、「仙台防災未来フォーラム」「震災対策技術展」など関連行事を同時開催することで、防災の相乗効果を生み出すとともに、本フォーラムを通じて、多くの知恵を集約し、新たな連携や活動の「始まりの場」となるようなプラットフォームとなることも目指していきます。
BOSAI: 防災は、事前の災害対策、発災後の緊急対応、さらに復旧・復興の段階を含めた包括的な取り組みを指すことのできる言葉です。日本語の防災を「BOSAI」と英語化することで、防災の考え方を、世界各国の政策や社会・文化に浸透させること(防災の主流化)を目指します。
開催概要
- 会議名称
- 世界防災フォーラム/防災ダボス会議 @仙台2019
- 開催日程
- 2019年11月9日(土)~12日(火)
- 会場
- 仙台国際センター会議棟/東北大学 川内萩ホール
- 主催
- WBF国内実行委員会及びWBF国際実行委員会
(事務局:(一財)世界防災フォーラム) - 後援
- 外務省、文部科学省、国土交通省、内閣府、経済産業省、 青森県、岩手県、NHK仙台放送局、仙台放送、TBC東北放送、ミヤギテレビ、KHB東日本放送、エフエム仙台、朝日新聞仙台総局、毎日新聞仙台総局、産経新聞社東北総局、読売新聞東北総局
- メディアパートナー
- 想定参加者
- 登録者・関係者等1000名程度(研究機関、国際機関、政府機関、企業、団体、NGO等の国内外の防災に関する専門家等)、ほか一般来場者(市民等)
第2回世界防災フォーラム実施体制
国際諮問委員会 委員等
-
竹谷 公男
日本
JICA上席国際協力専門員 -
西川 智
日本
名古屋大学教授 -
Walter Ammann
スイス
Global Risk Forumの
創設者兼CEO -
Andrew Maskrey
イギリス
Risk Nexus Initiative -
Denise Konan
アメリカ合衆国
ハワイ大学マノア校
社会学部長 -
Mabel Marulanda Fraum
コロンビア
チリ・サンティアゴ大学 -
Jihyeon Park
大韓民国 -
Reid Basher
ニュージーランド
東北大学、ヴィクトリア大学
ウェリントン校、マッセイ大学 -
Gretchen Kalonji
アメリカ合衆国
四川大学-香港理工大学
防災復興学部長
創立者兼CEO
- 一般財団法人世界防災フォーラム 設立者兼CEO 小野 裕一
オブザーバー
- 今村 文彦氏(日本) 東北大学
- 富士通(株)
- パシフィックコンサルタンツ(株)
- 蛭間芳樹氏(日本) 日本政策投資銀行 BCM格付主幹
- 日本たばこ産業(株)
- (株)オプテージ
フライヤー
公式ロゴ
ロゴ解説
- デザイナー:第3回国連防災世界会議の公式ロゴをデザインされた、佐藤悠氏
- 人々がひとつの『テーブル』に肩をよせて集い、ともに考え創造する姿をイメージしてデザイン。
- 世界防災フォーラムは、『BOSAI』の多くの技術や経験を共有し、世界に広げるための礎(いしずえ)となる場でもあり、このロゴには、世界に向けて発信する外向きの方向性も同時に表現。
- ロゴの4色:
- 第3回国連防災世界会議の成果文書「仙台防災枠組」の4つの優先行動を象徴
- 世界防災フォーラムに参加する産・官・学・民の4つも象徴
キャッチフレーズ
世界とつなぐBOSAIの知恵
ー仙台防災枠組の理念を未来へー
おのくんについて
世界防災フォーラムにはさりげなく、おのくんが登場します。
おのくんは、靴下に詰め物をして編んだかわいいぬいぐるみですが、おのくんの起源は1930年代にアメリカから発生した世界恐慌にまで遡ることができるそうです。
多くの人が困窮して子供におもちゃを買うことができなかった中で、一人のお母さんが使い古された靴下にぼろきれを詰めて縫い合わせて作ったのが、「ソックモンキー」の始まりと言われています。
このアイデアが2011年の東北の震災で被災し避難所にいた東松島の陸前小野の主婦たちの心をとらえ、和製ソックモンキーのおのくんが誕生したのだそうです。
被災した主婦たちは、自分たちで何かしたかったという思いが強くなっていったんだそうです。
この主婦たちを世界防災フォーラムを運営する小野君が訪問し、おのくん親善大使に任命していただきました。
世界防災フォーラムでは、「めんどくしぇー」が口癖のおのくんに配慮して、ゆるキャラのような形ではなく、さりげなく登場させていただきますのでよろしくお願いいたします。