2025年3月7日(金)−9日(日)
世界防災フォーラムは、東日本大震災を経験した東北の地で、災害で悲しむ人々をこれ以上増やしたくないという願いを込めて始まりました。
2015年、仙台にて開催された第3回国連防災世界会議で、防災に関わる取り組みの指針である仙台防災枠組が策定されました。仙台防災枠組では、防災投資の重要性や、「より良い復興」などの日本の推進する考え方も多く取り入れられています。今後、仙台防災枠組の実施を推進することは、防災分野で世界をリードしてきた日本にとっての責務と言えるでしょう。さらに2011年3月11日に発生した東日本大震災の被災から復興への過程における日本・東北の活動は、世界から大きな関心が寄せられています。
一方、これまで、防災に関する国際会議は、国連が主体のもの、学術的な会議など世界各地で多様なイベントが実施されていますが、災害による被害を減らす具体的な解決策に着目、情報共有し、議論を行うことができる国際的な「場」はありませんでした。
そこで、災害リスク削減の解決策を、国内外、産官学民さまざまな立場から提案し、互いに学びあい、新たな価値を創造し、仙台防災枠組みを推進していく「場」をこの仙台の地に立ち上げることにしました。それが「世界防災フォーラム」です。
防災は、事前の災害対策、発災後の緊急対応、さらに復旧・復興の段階を含めた包括的な取り組みを指すことのできる言葉です。日本語の防災を「Bosai」と英語化することで、防災の考え方を、世界各国の政策や社会・文化に浸透させること(防災の主流化)を目指します。
宮城県仙台市
会議名称 | World Bosai Forum 2025/世界防災フォーラム2025 |
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開催日程 | 2025年3月7日(金)~9日(日) |
会場 | 仙台国際センター 〒980-0856 仙台市青葉区青葉山無番地 |
主催 | 世界防災フォーラム国内実行委員会 / 国際実行委員会 |
共催 | 東北大学 |
後援 | 内閣府/外務省/国土交通省/復興庁/文部科学省/青森県/岩手県/福島県/国立研究開発法人科学技術振興機構 |
「キコヘン」という言葉は、気候変動(キコ)による災害リスクを減らすために、どのように行動変容(=変化、ヘン)するか考えよう、というメッセージです。
地球温暖化により、災害が頻発し激しくなっていると言われます。防災の専門家だけでなく、個人や企業や行政なども、普段の暮らしや仕事の中で災害リスクを減らすことを考える必要があるのです。
「世界防災フォーラム2025」では、国境の壁を越えて、キコヘンによる災害リスク低減を目指して智恵を共有していきたいと思います。
世界防災フォーラム2025のポスターは「地球温暖化と気候変動による災害リスクの増大」および「未来の展望」を主題としています。
背景には、温暖化を象徴する暖色のグラデーションを使用し、温暖化の進行を視覚的に表現しています。さらに、豪雨、突風、干ばつ、猛暑、砂漠化といった気候変動に起因してリスクが増加する災害を抽象的に描写し、現代の環境における自然災害の複雑な相互作用を強調しています。
世界防災フォーラム2025は国境を越えた産官学および市民の防災に関する知見を集約し、行動変容を通じた未来への展望を模索する国際的な場を目指します。
ポスターデザイン:小高樹生
世界防災フォーラムにはさりげなく、おのくんが登場します。
おのくんは、靴下に詰め物をして編んだかわいいぬいぐるみですが、おのくんの起源は1930年代にアメリカから発生した世界恐慌にまで遡ることができるそうです。
多くの人が困窮して子供におもちゃを買うことができなかった中で、一人のお母さんが使い古された靴下にぼろきれを詰めて縫い合わせて作ったのが、「ソックモンキー」の始まりと言われています。
このアイデアが2011年の東北の震災で被災し避難所にいた東松島の陸前小野の主婦たちの心をとらえ、和製ソックモンキーのおのくんが誕生したのだそうです。
被災した主婦たちは、自分たちで何かしたかったという思いが強くなっていったんだそうです。
この主婦たちを世界防災フォーラムを運営する小野君が訪問し、おのくん親善大使に任命していただきました。
世界防災フォーラムでは、「めんどくしぇー」が口癖のおのくんに配慮して、ゆるキャラのような形ではなく、さりげなく登場させていただきますのでよろしくお願いいたします。