2023年7月20日
セミナー参加レポート「まずは声掛けから 視聴覚障がい者へのサポート」
東北大学災害科学国際研究所セミナー「障がい者と災害」は2023年7月19日に、視覚障がいをテーマに開催されました。視覚障がい者である若山崇さんと鈴木祐花さんが講師として招かれました。お二人は、平時は盲導犬によって行動範囲を広め、音声読み上げ機能があるアプリを活用して情報を得ています。
さて、みなさんは視覚障害とはどんな障害かご存知ですか?
視覚障害を持った方は全国で31.2万人(平成28年生活のしづらさなどに関する調査(全国在宅障害児・者等実態調査)厚生労働省)です。視覚障害は、視力障害と視野障害に分けられます。視野障害は、視野の一部が見えない、見えにくいこと、視力障害は文字通り矯正しても一定以上の視力が出ないことを言います。視覚障がい者イコール全く目が見えない、という訳ではなく、障害の程度により必要なサポートのレベルが異なります。また、視覚障がい者のうち約70%は事故や病気による途中失明者が多いといいます。決して私たちにとっても他人事ではありません。
視覚障がい者の方は、お一人で外出する場合は、白杖使用による歩行、盲導犬による歩行が一般的です。盲導犬は全国で836頭と、視覚障がいの方の数からするとまだまだ数が少ない印象です。また、家族やヘルパーなど目の見える人と一緒に歩くことも多いでしょう。マラソンなどで視覚障がいのあるランナーの方が伴走者と一緒に走っている場面を見たことがあるかもしれません。
さて、視覚障がい者にとって、災害時にはどのような問題が発生するのでしょうか?
大きな問題は健常者と比べ、得られる情報が圧倒的に少ないということです。視覚による情報が少ない故に、普段歩き慣れている道でも倒壊した建物や火災などの危険の察知が遅れてしまうといったことがあげられます。
また、避難所に盲導犬を連れていくと皆の迷惑になるのでは、といった感覚から避難所の利用を思いとどまってしまうといったことがあります。
ぜひ、平時から声掛けして、視覚障害がい者のことを理解していれば防げる問題です。きっと視覚障がいの方も初めて外出した時には大きな勇気を持って一歩を踏み出したに違いありません。私たちも少しだけ勇気を持って、白杖を持った方や盲導犬を連れた方が困っていたらお声かけしてみませんか。
「私たちぬきに私たちのことを決めないで!(Nothing about us without us)」
私たち防災科学リビングラボは、多くの災害弱者が声をとりあげ、一緒に防災を考えることで、誰も取り残さない防災が実現する世界を作りたいと考えています。
私たち防災科学リビングラボは、多くの災害弱者が声をとりあげ、一緒に防災を考えることで、誰も取り残さない防災が実現する世界を作りたいと考えています。
【視覚障害者へのサポート】
例)手引き歩行
・肩か肘を掴んでもらう
・誘導する側が半歩前に立って歩く。
・相手(視覚障がい者)の様子をみながら周りの状況を説明する。
例えば、「左に曲がる、正面に椅子があります」のようにできるだけ具体的な声の情報提供が必要です。
例)手引き歩行
・肩か肘を掴んでもらう
・誘導する側が半歩前に立って歩く。
・相手(視覚障がい者)の様子をみながら周りの状況を説明する。
例えば、「左に曲がる、正面に椅子があります」のようにできるだけ具体的な声の情報提供が必要です。
【盲導犬への接し方】
盲導犬は白(または黄色)のハーネスが目印です。
・盲導犬の気を引くことをしない
・盲導犬はお仕事中です。
・盲導犬ユーザ(視覚障がい者)の安全を確保するために、犬にさわる、声をかける、目を見つめる、食べ物を与える、などはしない。
(参考)
・東北大学災害科学国際研究所 主催セミナー 「障がい者と災害」
第2回 7月19日実施
・同 セミナー資料 「視覚障害と盲導犬 〜人と盲導犬が笑顔で歩ける社会〜」
公益財団法人 日本盲導犬協会
・IRIDeS News Letter 冬号 2024 Vol.4
・東北大学災害科学国際研究所 主催セミナー 「障がい者と災害」
第2回 7月19日実施
・同 セミナー資料 「視覚障害と盲導犬 〜人と盲導犬が笑顔で歩ける社会〜」
公益財団法人 日本盲導犬協会
・IRIDeS News Letter 冬号 2024 Vol.4