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リビングラボ お知らせ

border iconセミナー参加レポート「災害弱者への情報伝達の大切さ 盲ろう者、聴覚障害者のお話を聞いて」

2023年11月15日

災害弱者への情報伝達の大切さ 盲ろう者、聴覚障害者のお話を聞いて

第3回の東北大学災害科学国際研究所セミナー「障がい者と災害」は2023年11月14日に「聴覚障害・盲ろう」を主題に実施されました。
聴覚障がい者である松﨑丈さんは東日本大震災の際、聴覚障害者に災害状況が届きにくかったことを指摘しました。また、視覚と聴覚の両方に障害がある「盲ろう者」の小山賢一さんは、盲ろう者はコミュニケーションや情報入手、移動が困難であり、人による支援が必要であると訴えました。
東日本大震災の際、小山さんは一人で自宅にいましたが、停電でテレビや電話が使えず、また耳と目の障害のため、外に出て状況を確認することができず行動もままならない状況でした。そんな時にお父さんが迎えに来てくれて助かることができました。避難所では一人で動くことができないため、トイレに行く事さえできず、辛い思いをしたそうです。お願いごとをするために、他人に依頼しようとしても、相手の状況が分からないために、声かけにくいといったこともあったそうです。

このように災害は、障がい者に対し、健常者よりもより厳しい状況を作り出します。特に盲ろう者にとって、普段からお世話になっている盲ろう者向け通訳・介助員の方が付き添わないと、情報の入手やコミュニケーションに著しい困難が生じます。障害は多様であるために、一律な解決方法はなく当事者にとって最適な解を検討していく必要があります。
これらの東北大学のセミナーを聴講して感じたのは、やはり平時からのコミュニケーションが重要だということです。ICT、特にスマホが誰でも使えるデバイスとして普及した現在、その手段としてスマホはとても重要なものだと思います。平時から障がい者が、自ら、自分の障害や自分のことについて発信していくこと。もちろん災害時のつながりを作るためという側面もありますが、障がい者自身の普段の生活の充実にもつながるでしょう。

障がい者自身も情報リテラシー上げていき自ら情報を発信する努力をしていくこと。さらに社会が発信された情報を受け止めること。この二つを進めることで、障がい者と健常者を日頃から結びつけ、社会とのつながりを保つことが、誰も取り残さない防災、を実現するために大切なことだと思います。

私たちは、具体的な方法として、デジタルを使って、声を上げにくい「災害時要援護者」が気兼ねすることなくまわりに存在を知らせ、コミュニケーションを取り、災害時に助けを呼び安否を確認できる仕組みを日本全体に構築することを提案します。「災害時用援護者が住んでいること」を知ってもらい普段から交流を図るため、災害弱者が声を上げやすい方法、WEBやスマホ、SNSなどを活用して当事者や家族が存在を知らせて、状況を伝えることができればいいと考えました。

「私たちぬきに私たちのことを決めないで!(Nothing about us without us)」
私たち防災科学リビングラボは、多くの災害弱者が声をとりあげ、一緒に防災を考えることで、誰も取り残さない防災が実現する世界を作りたいと考えています。

(参考)
・東北大学災害科学国際研究所 主催セミナー 「障がい者と災害」
 第3回 11月14日実施
・認定NPO法人 東京盲ろう者友の会ホームページ
 http://www.tokyo-db.or.jp/what/ 
・公益財団法人 日本障害者リハビリテーション協会 情報センターホームページ
https://www.dinf.ne.jp/index.html
・IRIDeS News Letter 冬号 2024 Vol.4
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